澄みきった空気と青く光る水面。その圧倒的な透明感で訪れた人々を魅了し続けるまさに神秘の湖です

摩周湖は遥か7,000万年前の火山活動によって生まれたカルデラ湖。数千年の時を経て水が注がれ、いまの形になっています。注ぎ込む川がなく、雨がその水源のほとんどを占めているため、不純物が運び込まれず、プランクトンや粘土などの浮遊物が極めて少ないのが特徴です。透きとおる美しい水面は深い青色に光り、神秘的な光景を作り出しています。

「霧の摩周湖」として有名な摩周湖。特に6月から7月にかけては特に濃い霧におおわれることになります。前がまったく見えないような状態から、あっという間に晴れることもあり、摩周湖の美しさや神秘性を際立たせています。

第1展望台や第3展望台など眺望スポットから見る景色ももちろん良いものですが、摩周岳をトレッキングしながら見る摩周湖はまた格別なものがあります。エズツツジやイワギキョウなどの高山性の植物との出会いも貴重な体験に。片道で約7.2キロほど。しっかりとした装備と入山届けの記入を忘れずにどうぞ。

摩周湖が美しいのは昼間だけではありません。摩周湖から見る夜の星空は何ものにも変えがたい魅力にあふれています。展望台から見下ろす漆黒の摩周湖、シンと静まりかえる山々の頭上には、満点にきらめく星々が。澄んだ空気のなか、時間を忘れてしまう感動を味わえます。